城島健司のマリナーズ退団を考える
2009年10月24日
苦悩のうえに選んだ日本球界復帰の道。
マリナーズの城島健司捕手(33)が日本に帰ってくることになったそうだ。米国マリナーズが10月19日)、日本でのプレーを望む城島の退団をアナウンスした。
「深く考え、熟考した結果、帰国して日本での野球を再開しようと決断した。まだ高いレベルで競技できる今が帰国する潮時と感じている。家族と友人の近くでプレーするということが大きな要因だった。」
と城島はその後の会見でこう語った。
城島のこの言葉が全てを物語っているが、その中には恐らく無念さもあるだろう。
苦悩したうえでの決断だったことも感じられる。
なにしろ、まだ総額2400万ドル(日本円で約22億
円)の3年契約がまだあと2年残っているのである。
つまり城島は、約15億円を棒に振ってでも日本への帰国の道を選択したのである。この決断にたどり着くまでには、一つやニつの葛藤では済まな
かったであろう。
城島は4年前の2005年、マリナーズ球団と3年総額1650万ドルで契約し、2006年から日本人選手では初めての「大リーガー捕手」としてプレーを始めた
入団1年目にア・リーグ新人捕手として最多の147安打を記録するなど攻守に優れた選手として内外より高い評価を得た。
しかし、城島の出場試合数は徐々に減っていく。
2006年に144試合だった出場が、2007年135試合、2008年112試合と徐々に減少していく。2009年の今季はケガ、太ももの肉離れや左足親指の骨折もあり、出場試合数は71試合にとどまってしまった。チーム再建の方針により、若手選手に出場の機会を与える場面が増えた結果であった。
ソフトバンクホークス時代は、チームの攻守の要で、毎日試合に出るのが当たり前。そんな男にとって、我慢のラインを超えてしまったのかもしれない。
33歳という年齢であるが、今季の盗塁阻止率も5割以上あり、まだまだ衰えを感じる歳ではない。
将来はソフトバンクホークスの監督候補である城島だが、そのソフトバンクと阪神タイガースがラブコールを送っている。
マリナーズのチームメイトのイチローが語った「この2年間、ジョー(城島)の悔し涙を何度も目にした」という言葉は、ジーンと感じるものがあった。
来年からは、日本にいる家族と友人たちの前で、足腰をうまく使った送球と思い切りのいい打撃を再び披露してくれることを楽しみにしよう。
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