少子化で大学スポーツも選別される時代に・・・
2009年4月21日
全日本大学野球連盟に加盟する連盟は全国に26あるが、学生野球の聖地・神宮球場で土日に試合が行われ、多くのファンの応援を受けるという最高の条件でプレーできるのは東京六大学の選手だけである。となれば数少ない好素材は知名度が高いうえに恵まれた環境でプレーできる六大学へ行く。この状況では六大学とその他の大学連盟に所属する大学の目標もおのずと異なってくる。六大学の選手の第一目標はリーグ戦で活躍することだ。
だから、大学で野球をする選手の多くは、六大学に取られてしまう現実がある。
東京大学を除き、他の大学はスポーツ推薦で入れる枠があり、それが拡がる傾向にあるともいわれる。プロへの選手供給源として六大学が再び主役になりそうなのだ。が、それ以外の大学の選手はリーグ戦に優勝し、その後に行われる全国大会(春季は全日本大学野球選手権、秋季は明治神宮野球大会)に出場して勝ち上がることになる。
それ以外は厳しい環境で試合をしているのだ。
戦後しばらくは好素材が集まり、レベルも高かった六大学からプロ入りする選手が多かったが、その後は厳しい環境で鍛えられた東都の大学からプロ入りし活躍する選手が増えていく。
野球選手も同様で、大学で戦力になりそうな高校球児の絶対数が少なくなっているそうだ。
「最近は好素材がなかなか入ってきてくれません。」
東都大学リーグに所属する大学の野球部関係者から、こんなぼやきを聞いたことがある。
WBCで活躍した青木宣親(東京ヤクルト・早大)や稲葉篤紀(北海道日本ハム・法大)、和田毅(福岡ソフトバンク・早大)など六大学出身で活躍するプロは現在も数多い。
東北福祉大や九州共立大など地方の大学からのプロ入り選手も目立つようになった。「人気の六大学」に対して「実力の東都」という言葉も生まれたほどだ。
だが、その流れに変化の気配が出てきた。これは六大学が新たに打ち出そうとしている方向性のひとつなのかもしれない。
御承知の通り少子化の影響で現在、大学は学生集めに苦労している。この意識がハングリー精神につながり、好選手が生まれることも多くなった。また、法政大の現エース・二神一人は今年のドラフトの目玉と言われているし、来年は早大・斎藤佑樹のプロ入りの話題でもちきりになるのは確実だ。注目が集まることで好素材が揃えば、レベルもアップする。今季は昨年秋の六大学首位打者・松本啓二朗が横浜に入り、活躍が期待されている。
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