WBCの特別ルール 投手に課せられた制限
2009年3月17日
最近盛り上がっているWBC。
韓国のコールド勝ちし、キューバにも快勝し、日本国内はますます盛り上がり傾向になりつつある。
そんなWBCには違和感を感じる「特別ルール」がある。
それは、投手の「投球数制限」と「登板間隔制限」。
WBCにおける投手に対する主な制限は以下のとおりである。
■投手の1試合あたりの投球数制限
第1ラウンド=70球
第2ラウンド=85球
準決勝・決勝=100球
(制限投球数を迎えても、対戦打者の打席が終了するまで投球することはできる)
■登板間隔制限
50球以上投げたら中4日、30球以上・50球未満と30球未満でも連投した場合は中1日空けなければ登板することができない。
なぜ、WBCにはこのような投球制限があるのか?
それは「メジャーリーガーが出場するから!」だ。
2006年にWBCがスタートする前から「IBAFワールドカップ」という野球世界一決定戦はあり、現在も開催されている。
と言っても、こちらは基本的にアマチュアを対象とした大会。1998年からはプロの参加が認められるようになったが、アメリカからはプロといってもマイナーリーガーしか出場しなかった。
しかし世界の野球リーグの中でも最高峰はメジャーリーガーであることは、世界中の野球ファンなら誰もが認めている事実。それに目をつけたMLBコミッショナー、バド・セリグがメジャーリーガーを含めた「真の野球世界最強国決定戦」の開催を提唱し、スタートしたのがWBCだ。
しかし、メジャーリーグの選手は自らの球団が勝利するために高額の年俸を払って確保している戦力。MLBの各球団にしてみれば迷惑な話だった。
そのMLBも選手の多国籍化が進み、北米だけでなく、ドミニカ、プエルトリコといった中米、ベネズエラなどの南米、日本、韓国、台湾などのアジアやオセアニア、そしてヨーロッパからも選手が入ってくるようになった。そこでもしケガでもして自チームでのプレーができなくなったら、球団は大損だ。それを4年に1度とはいえシーズン開幕前に各国に貸し出さなければならない。
とくに投手の肩は消耗品。いわば"財産"である。
プロとアマチュア、どちらが実力が上かといえば、やはり高額の報酬を得てプレーするプロだ。野茂やイチロー、松坂、松井秀らがメジャー入りし、日本の野球ファンがMLBに注目するようになったことでも分かるように、選手の供給国が増えればMLBの市場も拡がる。選ばれた選手は国の名誉がかかっているため全力プレーを見せる。投球数が増えればその分、肩は消耗し、球威が落ちる。
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