唯一の勝ち組だったホンダでさえも・・・
2009年3月19日
ホンダの2月の米国販売は、ゼネラル・モーターズ(GM)の前年同月比53%減はもとより、トヨタ自動車の同39.8%減に比べても軽微だが、同38%減とほぼ市場と同規模で4割近く減少した。もっとも、今回の場合、「結局、ホンダも例外ではなかった」だけにほかならない。
特に、主力車種の一つ「シビック」の在庫日数だ。このありさまとは何か。まさに"勝ち組"不在、業界軒並み壊滅という状況が事態の深刻さを浮き彫りにしている。トヨタ(91日)、日産自動車(85日)はおろか、低迷にあえぐ米ビッグスリーのフォード・モーター(120日)をも上回る。一時期はずっと 30?40日程度だった」(業界筋)。
なぜ、こんなに在庫が積み上がってしまったのか。言うまでもない。2月販売実績で41%減という、いまだに底が見えない米国市場だ。小型車「フィット」も、08年1月1日時点の57日から09年2月1日時点では104日に増えた。少なくとも在庫調整は6月までかかる見通しだ。要するに、思った以上には売れず、供給過剰となったのだ。主力車種の在庫急増に伴い、米国でのホンダの在庫日数も125日と拡大。適正水準とされる 50?60日の約3倍。
加えて、昨年 10月には、米インディアナ州の工場が稼働し、シビックの生産を開始したため、さらに在庫が増えた格好だ。昨年夏までのガソリン価格高騰の折、ライバル各社が苦戦するなかでも、着実に販売台数を増やした。そもそもホンダは、燃費性能に優れた中小型車が主体。「本来のホンダなら、せいぜい40?50日。「傷が浅いと思ったホンダでさえもこのありさま。ところが、数ヵ月遅れで状況は一変。それなのに、2月1日時点のシビックの在庫日数はなんと152日。来期を考えると恐ろしい」と、ある自動車部品メーカー首脳はため息を漏らす。
にもかかわらず、日本からの輸出は続き、米国輸入分のシビックは1月1日時点で201日、2月1日時点では266日まで拡大した。周知のとおり、米国でシビックといえば、売れ筋車種の代表格。昨年9月以降、シビックの売り上げは前年同月割れから戻らず、10月に28%も販売増だったフィットでさえも、11月には8%の減少に転じ、その後もほぼ横ばい状態が続いている。トヨタ、日産は今期の予想営業損益が赤字なのに、ホンダは黒字。あるホンダ首脳は「需要を読み違えたのは確か」と本音を漏らす。それが「破綻寸前のGMやクライスラー並みの日数」(アナリスト)なのである。
ホンダは唯一の"勝ち組"との声もあった。
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