BSデジタル放送への新規参入状況で分かったこと・・・
2009年4月 1日
視聴者にはとてもわかりにくく、目新しさにも乏しい・・・。
BSデジタル放送の新規割り当てチャンネルに対する免許申請が締め切られたそうだが、いまいちピンと来ず、ニュースを見て最初に思ったのが上記感想だ。。
今回の申請者は民間事業者28社と放送大学学園。
28社の内訳は大部分が既存の「スカパー!」で放送を行っている事業者。
なぜこういうことになるのかというと、スカパー!が使用している衛星の中継器数は局数に対して少なく、多くの帯域を必要とするハイビジョン放送を実施するうえで制約があるためだ。そのため、地上波局であれば地上デジタル放送を視聴し、「やっぱり地デジのテレビ映像はきれいだなあ」と単純に実感することになる。
BSデジタルを受信できる世帯数はケーブルテレビでの受信も含め現在およそ5000万件(デジタル放送推進協会サイトによる)。一方のスカパー!は110度CSによるスカパー!e2を除いて324万件、スカパー!e2と合わせても415万件でその差は歴然である。そこに彼らがハイビジョン化を急ぐ事情がある。
ハイビジョンテレビを購入した家庭は、高画質のテレビであえてアナログの映像を見ようとはしない。進出理由はそれだけではない。このためスカパー!で放送を行っている事業者の多くがハイビジョン化するためにBSデジタルに進出しようとしているのである。
スカパー!の受信には専用のチューナーとアンテナが必要であるが、BSデジタルであれば地上波、BS、CS110度の共用テレビがそのまま使えるというメリットがある。ところがスカパー!のチャンネルの多くはまだハイビジョンではない標準画質(SD)で放送しているので、ハイビジョンテレビに映し出すと画質の差があからさまになってしまう。
「地上波局+お約束の専門多チャンネル」をあらゆる経路で送りつけるだけでは、これまでと代わり映えのしないテレビの未来ということになりかねない。テレビの市場がどれほど広がるかはわからないが、まだまだ埋蔵量は大きい可能性がある。
新たなBSデジタル枠には米ウォルト・ディズニーやFOXが無料広告放送で名乗りを上げるという新しい動きもあるが、全体を見渡せば既存の多チャンネル放送ばかりで、新鮮味のある話があまりない。もしも地上波テレビがつまらなくなっているのであれば、ひかりTVで見ても当然つまらない。
今後光ファイバーで繋がっているメリットをどのように訴求できるかが鍵を握っているだろう。事実、VODの見放題プランが好調のようだ。
チャンネル内容にあまり違いがないのであれば、それ以外のサービス内容次第で、スカパー!やケーブルからNTTのひかりTVへ乗り換えが起きる可能性も十分あると思うのは、私だけであろうか?
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カテゴリー:経済ニュース